経理として仕事をするようになってから、20年くらいになります。
これを気に、今まで歩んできた、職業会計人としての歩みを、自分自身で振り返り今後に活かすとともに、これを見た方が何か参考になれば良いなと思います。
記事は何回かに分けて書こうかなと思っています。
経理や税務会計の道へ進む以前の話
私は高校卒業後、大学へ行くことも考えていましたが、当時、実はミュージシャンになりたい、という夢を持っていたため、その専門学校へ進みました。
専門学校というか、当時は「各種学校」という、学校ですが学校ではないような良くわからない括りだった気がします。
その学校に通いながら、アルバイトをしてたのですが、半年、1年が過ぎ、学校も途中で行かなくなってしまいました。
志望はボーカル(歌う方)だったのですが、学校に通ってくる人は私と同じように皆、ミュージシャンとして有名になることを夢見ており、そしてみんなうまかった。
私は当時、自分で歌がうまいと思っていて、周囲の人からもうまいとは言われていましたが、学校の人たちは私よりもうまく、そして有名になりたいというような気持ちも強かった。
そして、まあいろいろありましたが、結局学校に行かなくなりました。
それからは、アルバイトだけ頑張るようになっていました。
いわゆるフリーターです。
仕事内容は、いわゆる体使う系の仕事で、工場内で食品類の仕分けをすることでした。学生時代は水泳をやっていたこともあって、体力には自信あったのです。それにやりがいはあったし、気の合う人もいたので、楽しかったですね。
フリーターから正社員へ
ただ、あくまでバイトはバイトなので、はっきりいって何の保証もない訳です。
当時は既に一人暮らしもしていたので、やっぱり正社員になって働こうかなと。
ここで経理税務会計の方へ進むのかと思ったかもしれませんが、まだ出てきません。
当時はとにかく給与面が良い仕事に興味があり、そうなるとやっぱりガテン系の仕事を探すことになりました。
まだハタチくらいだったので、すぐ見つかり、正社員として就職。
工場内で、紙にフィルムを貼る(ラミネート)機械を操作する仕事です。
機械のオペレーターですね。
この会社は、確かに給料が良かったです。
が、今思うと、結構割に合ってないなと思います。
紙を何百枚、何千枚と扱い、それを人力で運んだりするので、かなり重いものを運んだり、フィルムを貼るのに特殊な接着剤を使うのですが、機械が接着剤で汚れたりするとシンナーで落とさなければならず、シンナーの中に素手で手を突っ込んだり、朝から勤務して深夜まで残業したりなどなど。
残業はたしか一番多い時で、月100時間くらいでした。
まあこれも今思うとブラックでしたね・・・
そんな会社で2年くらい勤めました。
経理税務会計の仕事をするキッカケ
そんな中、朝、通勤途中に交通事故にあってしまいます。
原付バイクで通っていましたが、信号のない交差点で、横から車に突っ込まれました。
事故の詳細はまたの機会に別の記事にでも書こうかなと思いますが、ヤバい事故でした。
7時間半の手術、意識回復が翌日、アゴ粉砕骨折、両手首骨折、左足甲のはく離骨折で入院2ヵ月でした・・・。
この事故で、普段の生活はまあ支障はほぼないのですが、ガテン系の重いものもつとか体に負担がかかる仕事は出来なくなりました。
なので、いい機会なので、この会社は退職して、新しい仕事をしよう、と考えました。
そのときに、何をしようか、と悩みました。
自分にはなにが出来るだろう。
何が出来るかな、得意かな、と考えた時に、そういえば子供のころ、そろばんやってたので、数字を見るのは全然苦ではない、むしろ得意だ、というのが出てきました。
また、事故ってから、仕事のことで親にも相談したところ、体使う仕事は難しいだろうから、頭使う仕事してみたら?とアドバイスをもらいました。
この時に、初めて、「税理士」というワードを聞きます。
税理士っていう職業もあるけど、どう?みたいな感じで親から言われたのを、今でも覚えていますね。
親にしてみたら何気ない一言だったのかもしれませんが、私は今もなんだかんだ言いながら目指している訳なので、当時はこちらも何気なく聞いてましたが、今にして思うとすごい転機だった気がします。
そして、仕事を探し始めました。
一般企業や税理士事務所の募集を、条件面などを比較して探しました。
その時は、資格を何ももっていなかったので、「経験不問」のところばかり探していました。
そして、条件が合った1つの税理士事務所に応募したところ、面接になり、そして採用となりました。
今にして思えば、このころは22、3才で資格も何も持っていない高卒の私をよく採用してくれたなあと思います。もちろん感謝です。
まとめ
私が経理を仕事にしようと思ったキッカケは、次の通りです。
- 事故でガテン系の仕事が出来なくなったから
- そろばんをやっていたため、数字には強い自信があった
書いてみて思ったのは、大したキッカケはないなあ、ということですね。
では、続きはその2で。
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