私の職務経歴 その2 初めての税理士事務所勤務

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経理として仕事をするようになってから、20年くらいになります。

これを気に、今まで歩んできた、職業会計人としての歩みを、自分自身で振り返り今後に活かすとともに、これを見た方が何か参考になれば良いなと思います。
この記事は、その第2回目になります。

第1回をお読みになりたい方は下記からどうぞ。

職業会計人としての歩み その1 経理を仕事にしようと思ったきっかけ

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初めての税理士事務所勤務に応募する

親の言葉がきっかけで、税理士という職業を初めて知り、興味を持ちました。

就職活動は、数字には強いと自分では思っていたため、税理士事務所の募集を中心に経理の募集もないか探していました。

この当時は、ネットの求人広告も今よりはまだ活発ではなかったと思うので、ハローワーク(公共職業安定書=職安)に行って、紙ベースのファイルを1枚1枚めくって探していた記憶があります。
ハローワークも今のようにネットで検索ではなかったんです。

募集をみていると、経理や税理士事務所の募集は、やはり資格を持っているかどうかが条件にある求人が多かったですね。
応募 するには、最低でも簿記3級が必要な感じでした。

その1でも書きましたが、この時点で私は何の資格ももっていません。

そんな中、地元の税理士事務所が、「資格不問」で募集している求人を見つけ、応募したところ、面接をしてもらえることになりました。

その結果、なんとか採用してもらえることになりました。
今思うと、何の資格ももっていないのに採用してもらえたのは幸運としか言いようがありませんね・・・。

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初の税理士事務所はどのような事務所だったか?

それまでは割とブルーカラーの仕事をしていた私が、初めてホワイトカラーの仕事に就くことが出来ました。

今までの経験とは全く別の仕事をするということで、初日は緊張もしましたが、楽しみにしていたのを記憶しています。

職場は、税理士の先生の自宅兼事務所でした。

3階建ての1階を事務所にしていて、2階3階は自宅でした。

税理士法人のように何人も従業員を抱えているような大きな事務所ではなく、個人でやっている事務所で、従業員は私を含めて4名、税理士は2名の小さい事務所。

税理士は「大先生」と呼ばれる、80代の先生、もう一人の税理士は、その大先生の義理の息子です。
お二人ともに、OB税理士と呼ばれる、税務署勤務から税理士登録した先生でした。

従業員は、大先生の娘さんと、長年勤めている50代の先輩社員(男性のおじさん)、あとは30代と思われた私と同時期に入社した女性、そして私の4人です。

事務所の雰囲気は、正直あまり良くありませんでしたね。

皆さん気を使ってなのか、すごく真面目だからなのか、仕事中はほとんど会話はなく、定時の17時になったらすぐ帰るということを毎日繰り返していました。

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私の業務内容はどのようなものだったのか?

私の業務内容としては、入った時点では簿記の知識は全くなかったので、とにかく現金出納帳や銀行通帳、振替伝票を見て仕訳を会計ソフトに入力するということを毎日行っていました。

振替伝票とは、簿記の3級で出てくると思いますが、紙ベースの長細い伝票で、金額とか科目、適用などを書いて仕訳をするための伝票です。

今では使っているところはそうそう無いのかなと思いますが、当時の事務所の顧問先では結構使われていて、実際私も手書きで振替伝票を作ったりしていました。

振替伝票を作ってそれを入力したり、銀行の照合表と預金帳簿を付け合わせたり、集計表を手書きで作ったりしてましたね・・・。今思うとPCで出来る業務なので、かなり無駄が多かった気がしますね。

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簿記の資格の取得について

この事務所に入って、簿記資格の必要性が切実にわかったため、勉強しました。

この時は、時間が取られるため学校に通おうとは思わず、通信で勉強を始めます。

日商簿記を勉強し、3級は1回目、2級は2回目で合格しました。
今思えば、よく通信のみで受かったなというのと、合格しておいて本当に良かった、という思いでいっぱいですね・・・。

1級も通信で勉強しましたが、こちらは何回も落ちて、これをきっかけにして、のちに税理士試験の受験を決めることになります。
その話はまた今度にしておきます。

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退職のきっかけ

結局、この事務所が、私の税理士事務所の勤務経験の中で一番期間が長い事務所になりました。

だいたい6年くらいだったと思います。

雰囲気的にはあまり良くはなかったけど、悪い人たちではなかったですし、先輩のおじさんはむしろとてもいい人でした。
残業もなく、17時になったらすぐ上がれるような事務所だったので、今でいうワークライフバランスもとても良かったんだと思います。

退職しようと思ったのは、自分のスキルアップのためです。
これは転職の理由として度々使われることが多いですが、当時の私は、本当にずっと会計ソフトの入力しかやっておらず、決算などは自分で組んだことすらなかったですし、年齢は30手前だし、このままではまずい、会計人として1人で決算を組めるくらいにはなりたい!と思ったのがキッカケです。

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まとめ

1件目の税理事務所についてまとめます。

  • 初めての税理士事務所は小さい個人事務所
  • 業務は会計ソフト入力など比較的簡単なものだけ
  • 簿記は日商3・2級を合格した
  • 退職のきっかけはスキルアップしたいと切実に思ったため

それでは、続きはまた。

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