お疲れ様です、yusukeです。
今回は「資金繰り」について。エクセルで管理する方法をご紹介します。
★過去記事~経理とは?~
【経理】経理はどんな仕事をするのか?~経理業務の概要~
資金繰りの把握方法
法人の経理の仕事で、会計処理と並んで重要なのが、資金繰りの内容把握です。
会社の資金の管理ですね。
主に現金預金が管理の対象となりますが、私が勤務する会社では、「現金」「普通預金」「定期預金」くらいしか使っていないので、これを管理しています。
管理方法としては、エクセルで「資金繰り表」を作成し、各銀行・口座の入出金と残高を日々確認していく方法を取っています。入出金などの動きがあまり活発でない会社では毎日は必要ないのかもしれませんが、私の会社は現金商売をメインとしているため、毎日管理確認が必要となります。
現金は本社と支店3つで計4つ、普通預金口座は毎日動きがある口座が約10口座、月数回の口座が約5口座くらいあり、結構多い方だとは思いますが、全てインターネットバンキングでやっているので、パソコンで確認できるため、そんなに時間はかかりません。
↓こちらの記事もご参考に。
資金繰りの予想・予測の必要性
資金繰り表の記入項目について
記入の項目については、現金も普通預金も、仮に当座預金があったとしても、基本的には下記があれば良いと思います。
一つずつ見ていきましょう。
1.入出金の項目
入出金の年月日については、そのまま現金や預金の入金や出金があった日を記入します。
1点注意したいのは、月日だけでなく、「年」も入れておくことです。
理由としては、表を1年以上運用していくことになった場合に、今年なのか、それとも昨年のものか分からなくなってしまう可能性があるためです。
私は、今の会社に入社してから6年目になっていますが、入社してから現在までずっと同じエクセル資金繰り表を更新し続けているため、年の表記は絶対に必要ですね。
2.摘要
摘要については、ある程度は詳しく書くようにした方が良いです。
ただ詳しく書きすぎると、逆によく分からなくなってしまう可能性もあるので、分かりやすく簡潔に書くようにするのがベストです。
私の場合は、このエクセル資金繰り表を現在使用しているカイケイソフト「勘定奉行」に取り込むような形になっているため、この資金繰り表で入力した摘要がそのまま会計ソフトにも反映されることになります。
そのため、エクセル入力時から、取り込まれることを意識しています。
「別にどこにも提出しないし、管理用だから適当でいいや」というのはマズいです。
会計ソフトに取り込まれる=総勘定元帳に記入される、ということですから。
3.勘定科目
勘定科目は、簿記の知識が必要になりますが、その入出金の内容を把握して、勘定科目を記入しておきます。
あとで会計ソフトと付け合わせ等をするときに便利です。
複合仕訳の場合には、「資金諸口」を使うことが多いです。
ただ、しっかり正確に入力することが出来ればそれはベストですが、会計ソフトできっちりと分けられれば良いので、このエクセル資金繰り表の勘定科目はある程度目安として入力しておけば良いのかなと思います。
4.金額
金額はそのまま、取引の金額です。
エクセルで作成する場合は、入金の列と出金の列を別々に作った方が良いです。
ちなみに、資金繰り表なので、消費税は「税込」で入力していきます。
5.残高
最後に残高ですが、繰越の欄を最初に作り、これに入金はプラス、出金はマイナスして表示していきます。
普通預金であれば、通帳の残高と一致していくこととなります。
月次や決算の際は、会計ソフト等と付け合わせて確認をします。
項目にフィルターをかける
項目を横並びに作ったら、ぜひ「フィルター」をかけましょう。
エクセルで、各項目を範囲指定して、ホームの「並べ替えとフィルター」のフィルターをクリックすると、かけることができます。
フィルターをかけることによって、検索能力が飛躍的にUPします!
私も、「過去にこの会社への支払あったっけ?」とか、「この売上入金はいつだっけ?」など、入金や支払を調べたいときに、かなり役に立っています。
忘れずにフィルターをかけましょう!
まとめ
この表を作っておくと、まず残高など確認がすぐに取れますし、いつ、何の取引をしたか、ということも把握しやすくなるため、経理担当者の武器になることと思いますので、ぜひ作成をお勧めします。
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