こんにちは、yusukeです。
税理士試験とは何か?を書きたいと思います。
税理士試験の目的
税理士試験はなぜ行われるのか?は、国税庁ホームページで以下のようになっています。
税理士試験は、税理士となるのに必要な学識及びその応用能力を有するかどうかを判定することを目的として行われます。
国税庁ホームページより
税理士試験を受け、その判定の結果、合格であれば、税理士になれます。
税理士試験の試験科目
こちらも、国税庁ホームページで以下のようになっています。
会計学に属する科目(簿記論及び財務諸表論)の2科目と税法に属する科目(所得税法、法人税法、相続税法、消費税法又は酒税法、国税徴収法、住民税又は事業税、固定資産税)のうち受験者の選択する3科目(所得税法又は法人税法のいずれか1科目は必ず選択しなければなりません。)について行われます。
国税庁ホームページより
なお、税理士試験は科目合格制をとっており、受験者は一度に5科目を受験する必要はなく、1科目ずつ受験してもよいことになっています。
税理士試験の試験科目は、全部で11科目あります。
でも、11科目全て合格しなければならない訳ではなく、会計の2科目と、税法の科目のうち3科目のどれかを選択して受験し、合計5科目の合格をしたときに、税理士試験合格となります。
会計の2科目(簿記論・財務諸表論)は必須で、全ての受験生は必ず合格しなければならない科目です。
税法は全部で9科目ありますが、どれでも自由に選択できるわけじゃなく、以下となります。
・所得税法、法人税法のうち、どちらかは選択必須
・消費税法 又は 酒税法 はどちらかしか選択できない
・住民税 又は 事業税 はどちらかしか選択できない
税法の受験科目は、「国税」と「地方税」に分けられます。
【国税】所得税法、法人税法、相続税法、消費税法、酒税法、国税徴収法
【地方税】固定資産税、住民税、事業税
会計2科目は全員が受けなければならないので人気の差などは無いのですが、税法については選択制のため人気に差があります。
税法の受験科目において、受験者数=人気とすると、
1番人気は消費税法、2番人気は法人税法、そのあとに相続税法、所得税法と続く感じです。
合格について
国税庁ホームページでは、次のようになっています。
合格基準点は各科目とも満点の60パ-セントです。
国税庁ホームページより
合格科目が会計学に属する科目2科目及び税法に属する科目3科目の合計5科目に達したとき合格者となります。
では、各科目とも満点は100点なので、60点を取れば合格なのか?
答えは「否」です。
税理士試験は、60%取れれば合格という絶対評価ではなく、相対評価となっています。
採点の基準や採点箇所などは公開されていませんが、科目ごとにある一定の合格率が決まっていて、それを基に採点され、受験者の点数を見て、合格点を決定しているのはないでしょうか?
(あくまで個人的な意見になります)
勉強方法について
税理士試験の受験勉強は、大別して「独学」と「予備校」の2種類かと思います。
ただ、独学はおすすめ出来ませんし、受験生のおそらく99%は、専門の予備校で学んでいると思われます。
予備校は、税理士試験に必要な情報を教えてくれるので、効率よく勉強ができるので、本気で税理士試験に合格したいと思う方は、予備校を活用しましょう。
おすすめの税法科目について
会計科目である簿記論と財務諸表論については、全受験生が合格必須なので皆さん勉強しなければならないですが、税法科目については選択なので、好きな科目を選んで勉強することになります。
いろいろな選び方があると思います。
学習ボリュームが多いか少ないか、実務でよく使うかあまり使わないか、などですね。
あくまで私の独断と偏見ですが、以下の表にまとめてみました。
科目 | ボリューム | 実務の使用 | おすすめ度 |
---|---|---|---|
法人税法 | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
所得税法 | ★★★★★ | ★★★ | ★★★ |
相続税法 | ★★★★ | ★★ | ★★★ |
消費税法 | ★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
国税徴収法 | ★★ | ★ | ★★ |
酒税法 | ★ | ★ | ★ |
固定資産税 | ★★ | ★ | ★★ |
住民税 | ★ | ★ | ★★ |
事業税 | ★ | ★ | ★★ |
税法のおすすめとしては、やはり消費税法でしょうね。
実務では本当に良く使いますので、税理士になるなら、勉強して合格しておきたい科目だと思います。
↓消費税法の記事ありますので、ご参考にして頂ければと思います。
【税理士試験】消費税法に合格した方法を書きます。
消費税の仕組み・納税と計算方法について
あと、法人税法と所得税法のどちらを選択するか?ですが、実務では法人税法のほうが使うのかなと思います。
おそらく受験生の多くがそう思っているため、法人税法の受験人数は例年所得税法の3倍程度多いですね。
なお、法人、所得どちらも勉強する、という選択肢もあります。
両方合格することができれば、守備範囲がとても広くなるので、実務的にも強くなれると思います。
また、国税と地方税であれば、私は国税をおすすめしたいですね。
実務でも圧倒的に国税の方が使われると思いますので、勉強して損はないはずです。
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国税三法、国税四法について
税理士試験において、「国税三法」とか「国税四法」とか言われることがあります。
国税三法とは、法人税法・所得税法・相続税法のことです。
国税四法とは、国税三法+消費税法のことです。
税理士試験の中でも、国税三法合格はボリュームも多いし難しいので最難関と言えますが、それだけに国税三法合格者の評価は高いのは間違いないでしょう。
前職の税理士事務所で聞いた話ですが、どんな仕事かは分からないのですが、国税三法合格者しか出来ない仕事もあるようです。
消費税法もボリュームは少ないものの、税法科目一番人気で実務では圧倒的に使用頻度が高いので、国税四法の合格者も評価は高いです。
せっかく税理士を目指すのであれば、この高みを目指してみるのも良いかもしれません。
科目ごとの難易度について
科目ごとの難易度ですが、まず会計科目の簿記論、財務諸表論については、ちょっと違いはありますが、日商簿記1級と同等か、もう少し難しいというくらいでしょうか。
しっかり勉強しないと合格できないレベルであると言えるでしょう。
次に税法科目ですが、巷では「ミニ税法は受かりやすい」と書かれているのを見たことがありますが、そんなことは無いと思います。
受かりやすい税法科目などありません。
ボリュームが多い科目は単純に覚える量が多くて大変ですし、ボリュームが少ない科目は解答の精度の勝負になってくるので、ワンミスで終了、ということにもなりかねないので、そういう意味で大変です。
【裏ワザ】覚えやすいメールアドレスでEメール上級者の仲間入り!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
これから税理士を目指す方の参考に少しでもなれば、と思います。
まとめますと、以下のような感じですかね。
- 試験科目は、11科目の中から選択(必須科目もあり)
- 相対評価で合格が決まるので、何点とればOKというものはない
- 勉強方法は予備校に通った方がいい
- おすすめの科目は、国税の中でも特に消費税法
- 税法科目で受かりやすい科目は無い
ちなみに、私は今、法人税法の合格を目指して、予備校に通って勉強しています。
合格目指して、いっしょにがんばりましょう!!
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